裏切られたことを嘆くな
そのような相手に心を開いたのは私
そのような結果に至る道を　選び続けたのも私

[1回]

裏切られたことを怒るな
そんな些細なことで壊れるならば
所詮それまでの縁だったというだけのこと
終わり方が少しだけ
悔いの残るものだったというだけのこと

裏切られたことを忘れるな
その痛みが胸にある限り　他人に優しく　強くあれる
哀しみと葛藤の記憶は
傷ついた心に　深く根を張り
いつしか大きな器となる

裏切られることを悚れるな
相手を信じていなければ　裏切りは成立しない
信じることは　存外難しいもの
その困難を肌で知りながら
敢えて険しき道を望む　そんな己の心を誇れ

貫き通した道程にこそ
足掻いた日々の　答は刻まれる

総ての出逢いに　感謝せよ
どれが欠けても　今の己はここにいない
信頼も　裏切りも　総てを喰らい尽くして

我が心よ
空をも掴む　花を咲かせよ