忍者ブログ
Admin / Write / Res
書き散らした小説置き場。剣と魔法のファンタジー他いろいろ。
[3]  [2]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

幼い頃 アメリカ人の友人に
「Black hair」と
頭を撫でられたことがある

拍手[0回]


向こうでは ブロンドより 栗色より
純粋な黒というのは 珍しいらしい
彼女にとっては 単なる好奇心だったのかもしれない
けれど 讃嘆を含んだその一言は
確実に  私の何かを変えた

進学して 初めての夏休み
帰省した私に家族は 異口同音に問うた
「髪 染めないの?」

既に褒められるものを持っているのに
何故それを手放さねばならないのか
問い返すと不思議な顔をされた
「だって それが普通でしょ?」

急に 怖くなった
「普通」という型に嵌められて
染められた黒髪が 一体どれくらいあるのだろう
美しいという自覚も ないままに

ドラッグストアに並んだ
顔も知らない誰かが作ったカラーリングに
染まっているのは

髪だけ ですか?


<2007年4月8日>



PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret(管理人のみ表示)
プロフィール
HN:
深雪
HP:
性別:
女性
自己紹介:
小説は基本ドシリアス。
日常は基本ネタまみれ。
文体のギャップが激しい自覚はあります。ごめんなさい。
Twitter
小説とはイメージ違うだろうなぁ
最新コメント
バーコード
ブログ内検索
Staff Only
Copyright ©  水月鏡花小説置き場 All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]