忍者ブログ
Admin / Write / Res
書き散らした小説置き場。剣と魔法のファンタジー他いろいろ。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

形式上の王、支配者の皇帝が並立している国の話です。
剣と魔法の世界で生きる「人」を書いています。
とにかく長いので、
お時間のある時にでもお付き合いいただければ幸いです。

拍手[0回]

PR
 柔らかな向かい風にアサザは目を細めた。暖かな春の風は草原を駈け抜け、遥か彼方までも新緑の波を立てている。

拍手[0回]

 時刻は黄昏を迎えていた。じき、月が天空に輝くだろう。

拍手[0回]

 夕闇の幕がすっかり落ちた頃、アサザとレンギョウを乗せたキキョウは走り疲れたらしく脚を止めた。前方には潅木で覆われた小さなくぼ地が見える。

拍手[0回]

「——レン」

拍手[0回]

 雲の切れ間から再び顔を出した月が草原を銀色に染め上げていた。

拍手[0回]

「ほんのちょっと、少し話を聞くだけでいいからさぁ」

拍手[0回]

 鼻歌交じりの軽い足音が階段を下りてくる。壁にかけられた松明に引き伸ばされた影が格子の外に落ちてすぐに、本体がひょいと顔をのぞかせた。

拍手[0回]

 頭上には、抜けるような青天が広がっていた。

拍手[0回]

 王宮・奥庭の湖は、昨夜よりも少しだけ満ちた月を映していた。湖を囲む木々は変わらずに柔らかな若葉をつけた枝を微かな風にそよがせている。その住み慣れた景色に帰ってきたはずのレンギョウの表情はしかし、明るくはなかった。

拍手[0回]

 皇都・皇宮。その最奥、皇帝の居処に程近い小さな宮の門前で、アサザはキキョウから降りた。大きく伸びをして、長旅の疲れを肩から落とす。

拍手[0回]

プロフィール
HN:
深雪
HP:
性別:
女性
自己紹介:
小説は基本ドシリアス。
日常は基本ネタまみれ。
文体のギャップが激しい自覚はあります。ごめんなさい。
Twitter
小説とはイメージ違うだろうなぁ
最新コメント
バーコード
ブログ内検索
Staff Only
Copyright ©  水月鏡花小説置き場 All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]